2019年12月15日日曜日

【コミケ・コミティア】同人誌即売会の近況と参加の心得

私は現在、オリジナルを中心に同人活動をしています。
オリジナルの同人誌即売会は現在はほぼ【COMITIA】一択となってしまい、参加費と売り上げを考えると、殆どの島サークルは赤字決定となってしまいます。
色々な即売会に出てきた中で、コミケ等オールジャンルイベント、一次創作のコミティアの近年の傾向を個人的な見解になりますがお話します。

2020年3月以降、新型コロナウィルス感染拡大の影響により各同人誌即売会が中止となりました。
その返金対応も各イベントごとに異なっています。別記事アフター コロナ】コミケ・コミティア の返金対応 同人誌即売会のこれから詳しくまとめました。
今後どのイベントに参可すべきかの判断材料にして頂ければ幸いです。


  • コミケ等オールジャンルイベントの近況
  • コミティアの近況
  • 島サークル向け サークル参加する為の心得
  • 11月の同人誌即売会にはサークル参可は控えたほうが良い
  • 何の為にサークル参可するのか




コミケ等オールジャンルイベントの近況


コミケは今までは一般参加は入場無料でしたが、2019年夏より、【リストバンド型参加証】(単品各日前売り550円)の購入が必須となっています。詳細はコミケHPで確認下さい。
今までは特にお目当てのサークルが無くともふらっと一般参加出来ていましたが、入場には明確な購入目的が必要となり、買い物をあまりしない人にっとっては敷居が高くなりました。

人気ジャンル

一番人気はFGO・続いて アイマス・艦これ・東方・刀剣 となっています。

参加サークル数が多いのは人気ジャンルである反面、需要(客数)より供給(サークル)過多となり、無名の島サークルは埋もれてしまい、売り上げはかなり苦戦します。


島サークル向け サークル参可の心得

サークル参加する場合は自分の好きな、同人誌を作りたいと思うジャンルで出るのが一番ですが、無名の島サークルのうちは、あまりサークル数が多すぎるジャンルで出るのはお勧めできません。
出てもかなり売れ行きは厳しいでしょう。

出る場合はいきなりコミケにサークル参加は避け、コミケよりは小さめの中・小イベントで固定客を増やしてからコミケにサークル参加する事をお勧めします。
また、コミケに出る場合は、なるべく売り切れる数だけ20部前後を作る事をお勧めします。

私は2年ほど艦これでコミケ等オールジャンルイベントと、艦これオンリーイベントに参加していましたが、参加サークル数が多すぎて埋もれ、イベントでほとんど売れない事もあり、現在は自分の艦これ熱が冷め、艦これのプレイを辞めたのを機会に艦これでのイベント参加も辞めました。


コミティアの近況


別記事【【COMITIA】東京・名古屋・関西コミティア 売上 参加レポート】でも書きました通り、2020年の東京オリンピック開催に伴い、東京ビッグサイトの使用制限がある為、近年東京を始め、関西等地方コミティアで申し込み数オーバーによる落選が多数出ています。異常な状況かと思います。
単純に会場が狭くなった事によりスペース数が減り、サークル数が減った為との理由以外に、近年オリジナルジャンルに参可するサークル数自体が増えている為と思われます。
オンデマンド印刷の普及により、個人でも安価・小ロットで同人誌を作成出来る事、また近年は無料、安価でイラストや漫画の作成ができる作画のデジタル環境が整っている事等複合的に要因が重なっている事があると思います

コミケでも言える事ですが、コミティア・コミケ等大きなイベントではプロの方も多いです。

商業では販売されない本を売るのが同人誌であるのが前提ではありますが、近年は特に、既にプロのイラストレーターさんが仕事絵やラフをまとめた物を同人誌にしたり、同人誌を配布して間もなく今までの同人誌で発表された絵をまとめたイラスト集が商業出版社から販売される事が非常に多く感じます。

私個人として同人誌を購入していたお気に入りのイラストレーターさん数人だけでも、近年続々と今までの同人誌発表分も含めた作品をまとめたイラスト集が出版社から今年発売されました。
私はサークル参加者側なので、同人誌即売会での買い物は殆どしません。
出版社から好きな作家さんの本が出版される事は勿論嬉しい事ではあります。
しかし、自分がサークル参可をしていない時にお気に入り作家さんの新刊がある時は、わざわざその1冊の同人誌を買う為に即売会に一般参加して購入しに行ったのに、今までの時間とお金は全く無駄だったと、嬉しい反面虚しい気持ちになりました。


既にプロのイラストレーターさん、大手サークルでは後に出版社から書籍化される可能性が非常に高く、個人的には今後同人誌を購入する事はなるべく控えようと思っています。

別記事でもまた書きました通り、特に東京コミティアは無名島サークルのうちは赤字必須。売り上げがかなり厳しいと思いますので、ある程度の固定客が見込めるようになるまでサークル参可はあまりお勧めしません

私個人としては近年の上記コミティア事情もあり、サークル、一般共に東京コミティアへの今後の参可は控えていこうという気持ちに変わりました。

サークル参可をする場合は新刊がある時のみ。もっと一般参加者へのサークル、作家名の認知度を高めてからのサークル参加が最良であると考えています。

その為には同人誌即売会以外での色々な活動が必要である為、色々模索して行きます。


11月の同人誌即売会にはサークル参可は控えたほうが良い


全ての同人誌即売会において、11月のサークル参可は大手や、ある程度の販売数が見込めるサークル以外は見送った方が良いと個人的には思います。
11月には【デザインフェスタ】がある為、そちらに出るサークル、一般参加者も数多く、11月の【コミティア】は、一般参加者が他の時期に比べ、かなり少なくなります。
また、サークル側としても、冬コミに参可するサークルも多く、11月に新刊を出すサークルは少ない為、全ての同人誌即売会においてサークル、一般参加共に普段より参可者が少なくなります。

何の為にサークル参可するのか


創作活動をしている方は、同人活動の理由は【好きだから】というのが一番の理由かと思います。
しかし、ネットが普及し、SNSやダウンロードで気軽に無料で作品をネット公開できる昨今、【創作活動が好きだから、作品を作りたい、見て貰いたい】という理由だけであれば、なぜ無料公開、無料配布ではなく、【即売会にて価格を付けて配布】しているのでしょう。
やはり、【ネットで無料公開】するだけではなく、作品に価格をつけて【会場で配布】する事で、直にお客様と触れ合い、料金を頂く事で【作り上げた満足感】を頂けるという理由が一番あると思います。

サークル側としては、売れないとやはり落ち込みます。毎回売れないのであれば【作品のレベルが低い】か、【イベント(ジャンル)が自分の方向性と合っていない】のが大きな理由です。
売れる時(イベント)と売れない時(イベント)がある場合は、参可時期やイベントを見極め、売れる時期、売れるイベントに絞って参可していく必要があります。