2020年5月15日金曜日

【アフター コロナ】コミケ・コミティア の返金対応 同人誌即売会のこれから

コロナウィルス感染拡大により、2020年3月頃からコミケ等同人誌即売会の開催中止が相次いでいます。
各イベントにより返金対応が異なりますので主な同人誌即売会の返金対応をまとめました。

 イベント名 参可費 返金対応 郵送での連絡
 サンシャインクリエイション(2020・3月) 5500円 全額返金もしくは次回以降(6月・9月)への振り替え(再申し込みが必要) あり
 コミケット98(2020・5月) 8000円 ・次回以降参加費への繰越クーポン(6,000円分)
・返金(5,000円)
・寄附(返金なし)
の3種から選択
 無し
 東京コミティア(2020・5月) 6300円 参可費の半額程度 メールアドレス未記入の人のみ
 関西コミティア(2020・5月) 4500円 ・2500円返金(手数料2000円)
・次回以降参可補助券3000円分(手数料1500円)
・全額寄付
の3種から選択
 メールアドレス未記入の人のみ
 北海道コミティア(2020・5月) 3500円 全額返金もしくは次回参可へ自動振り替え あり





今後の同人詩即売会への参可をどうするか考えていた中、コロナウィルスによるイベント中止の返金の対応を見て、どのイベントに今後参可すべきか自分なりにはっきりと判断基準ができました。

無名の島サークル向けに個人的にお勧めなのは今回の返金対応の良かった、オールジャンルでは【サンシャインクリエイション】・オリジナルでは【北海道コミティア】です。

【サンシャインクリエイション】のイベントや売れ行き等の様子は別記事【同人誌即売会・コミケでの売り上げを黒字にするには】にもまとめてあります。

コロナウィルスによる開催中止の返金対応では、イベント開催1週間前を切ってから急遽の開催中止・勿論イベントカタログも印刷済みであったにもかかわらず、全額返金もしくは次回に振替え可、メールと郵送両方での案内があり、返金も全額と、かなり良心的でした。
無名島サークルでも売り上げもそこそこ黒字にはならないまでも、参可費と同額近くまで売れる時も何度かあり、今後も参可をしたいと思っています。

北海道コミティアも全額返金、手続き不要で自動で次回参可に振り替え可能であり、メールと郵送両方で随時連絡があり、とても良い対応でした。
委託参可もできますのでオリジナルの方にはお勧めできるイベントです。
関西コミティアは返金意向の返信連絡が無かったサークルは自動的に返金無し(全額寄付)対応というかなり納得の行かない対応でした。
返金申請期間も、返金方法記載のメール送信後約2週間と短く、メール未着で返金について一切知らないまま強制的に全額寄付扱いになった方もかなりいらっしゃると個人的に思います。
私も申し込み後にメールアドレスを変更しており、メール連絡が受け取れない為、随時自分でHPを確認し、返金対応について問い合わせをし、返金対応頂けましたがこちらから問い合わせをしなければ返金頂けないところでした。

再度別時期にイベントが急遽中止になった際は参加費全額返金対応を頂けました。
関西コミティアは参加費がいくら返金になるかは毎回対応が異なります。
他、コミケは別格としても、メールのみの連絡、返金金額も全額は不可、申し込み金額のおよそ半額という所が多く、ただでさえ赤字の無名サークルからするとかなり痛い無意味な出費に感じました。

不足の事態でイベント中止となる可能性がある場合、なった場合は自分で随時申し込みイベントの公式サイトをチェックし、メール、書類が未着の場合は自分で確認、問い合わせする必要があります。
自分から確認をしなかった場合、自己都合以外の天災等不測の事態が理由でのイベント中止、延期になった場合も返金対応頂けない可能性があります。

今後の同人誌即売会への参加について


今後どのイベントに参可するも個人の自由です。
私は個人的に今回の返金対応の良かった【サンシャインクリエイション】と【北海道コミティア】他小規模イベント以外の同人誌即売会の参可は基本的には今後の参可は考えていません。
まず、基本的に無名の島サークルのうちは大きなイベントは何か特別な事情、発行する新刊によほどの自信が無い限り極力参可は控えるべきです。

売り上げ、利益は関係なく、作りたい作品がある。赤字でも見てもらえればそれで良い。同人誌即売会は参可してなんぼというのは、そもそもインターネットの存在が無く、同人誌配布方法がそれ以外無かったがゆえの完全なアナログ時代の常識でした。

ですがもう今はインターネットが普及していますので上記理由であればネットで無料配信やメロンブックス等で委託販売、HP等で通信販売すれば良い話です。
ではなぜ実際に本を製作してイベントに参可するのかというと、やはり【直に売れる喜びを味わいたい。お客様とのコミュニケーションが楽しみ。無料配信、配布では無く、お金を出してでも読みたいと思ってくれる人に価格を設定して配布したい】というところでしょう。
しかし売れない、見てももらえないのであればこの理由にも意味が無くなります。

無名サークル、プロ以外でも参加して少しでも見てもらえる、売れていたのはネットが普及する前までの過去であり、今後はその状況には戻りません。
今後はプロ・人気サークルと無名サークルの差が益々広がると思います。

私のようにネットの無かったアナログ時代の昔から同人活動を当たり前にしていた人は、【無名でも少しは売れていた、見てくれる人がいた】という経験があり、その感覚が抜けずに今後もサークル参加を続けると思います。
しかし、東京コミティア等大きなイベントに参加し続けても売り上げ0で何の喜びも得られないまま、参加費、交通費等を毎回ドブに捨てる事になります。
私も今までわかっていたつもりでわかっていませんでした。
殆どのサークルは売れなくても当たり前なのだ」と気付かないふりをしていました。
しかし時世が変わった事、イベントが次々に中止になり、どのイベントに参加するか良く吟味する時間があった事により冷静に考えた結果、お昼代や交通費と合わせて9000円から1万円弱の金額をかけて大きなイベントへ参加しても0冊、もしくは数冊の売り上げしか無いのであれば【毎回9000円前後をどぶに捨てる・道に落としている・誰かにお金を盗られている】のと何も変らないという事にはっきりと気付きました。
島サークルで「売り上げ0でも利益マイナスでもいい、参加するだけで楽しい」という方は今のままでも、どのイベントに参加してもよいでしょう。
私はディズニーランドが好きなのですが、大きなイベントに出るのは、ディズニーランドに行くのと同じくらいお金がかかっています。
今の状態では私が大きなイベントに出るのはお金をドブに捨てる事と同じ意味になるので、同じお金をかけるのであれば、私はディズニーランドに行くことを選びます。

同人誌即売会に出るのならば、大きなイベントではなく、中小規模のイベントで固定客を有る程度獲得してから最終的に大きなイベントに出る事が理想であると私は思います。