2021年12月3日金曜日

フォトショップ・ペインター利用者もお勧め【無料お絵描きソフト3選】

 私は過去にフォトショップ・ペインター(クラシック及び有料版)を利用していましたが、PC買い替えを機に現在は無料ソフトでイラスト・漫画を制作しています。

結論から言いますと、連載等で締め切りに追われて仕上がりの速さを求める方、よほどのこだわりがあり、無料ソフトでは納得の行く作品作りができない人以外はロの方でも無料ソフトで十分だと私は断言できます。


私が一番初めに購入したのはフォトショップでした。20年近く前になりますので、お絵描きソフトはフォトショップ位しか選択肢が無かったのです。

しかし、もちろんほとんど使いこなせず、フォトショップで制作した作品もほとんど仕事にはつながりませんでした。

仕事をもらえるようになったのは、ペンタブ購入時に無料で付属していた【ペインタークラシック】を利用してからでした。

ペインターは水彩、アナログ感の表現に優れており、アナログ派の私に合っていました。

PC買い替え時にペインタークラシック】が動作対象外になったため、有料版のペインターを購入しましたが、気に入っていた水彩筆が無くなってしまい、デフォルトの筆はどれも自分には合わなかった為、何とかネットでペインタークラシック】の水彩筆を配っている方からDLし、使用していました。

その後【ファイヤーアルパカ】から【メディバンペイント】に切り替え、漫画やイラスト制作をしていました。

10年以上フォトショップやペインター等高額な有料ソフトを利用して実感しましたが、私には有料ソフトは不要でした。


目次

お勧め無料ソフト3選

多くのイラストレーターがフォトショップを利用する理由


私がお勧めする無料ソフト3選

メディバンペイントプロ

CLIP STUDIO PAINT DEBUT

・GIMP


メディバンペイントプロ

イラストは勿論、漫画の制作もできる優れものです。

デフォルトで用意されている筆や漫画のトーン等素材の種類も豊富ですが、自身でカスタマイズも自由にできます。

水彩表現をしたかった私からただ1点難を言えば、水彩ブラシ、鉛筆ブラシは入ってはいるのですが、実際のアナログ水彩、鉛筆の再現力は無く、アナログの水彩表現ができる筆と鉛筆表現ができる筆がデフォルトで入っていない事でした。

着色筆ツールはsaiと類似していると思います。

今まで容量無制限でクラウドにデータ保存ができていたのですが、2021年9月からクラウド内のデータ3GB以上は有料になりました。

個別に事前の告知が無く、いきなりの規約変更でクラウドに保存していた自身のデータの閲覧すらできなくなったユーザーが殆どで、大混乱しました。不要レイヤーを削除してデータ量を少なくしようにも、データを開くこと自体できない状態になった為、私も仕方なく1年間の有料登録をしました。現在は3GB以下にデータを削除しましたので今後は無料で使用するつもりです。

メディバンに限らず、無料ソフトは事前の告知無にいきなり規約の変更等ある可能性があります。

最悪、いきなりサービス終了という事もあると考えておくべきでしょう。



clip studio paint debut

プロの漫画家、イラストレーターの多くが利用している【CLIP STUDIO PAINTのお試し版の様なものです。

ソフト単体の販売はされておらず、①pixivプレミアムに登録対象のPC・ペンタブを購入③コミケ等のイベント

のいずれかで入手できます。コミケ等のイベントで配られる事は稀です。イベント等のアナウンスでご確認下さい。

私は安価なペンタブ【one by wacom】を購入し、現在【CLIP STUDIO PAINT DEBUT】を使用しています。

有料版に比べて使える機能が限られていますが、上記のメディバンペイント等と一緒に使用すれば十分に利用できます。

色々な無料素材もDLでき、自分好みに筆や素材の追加やカスタマイズもできます。

鉛筆・水彩ツールのアナログの再現力が高く、ペインターと使用感が似ています。

着色筆で色を付け、水筆で色を伸ばしてにじませて使用します。

ペインターのようにアナログ表現ができるソフトを求めていた私には合っているソフトです。

アナログ水彩表現をしたい方には1番お勧めのソフトです。




GIMP

ほぼフォトショップと同じように様々な画像加工ができる優れた無料のソフトです。

私個人としては会社勤めで仕事で使用する専門職の方以外、個人のクリエイターでもよほど拘りがある方以外画像加工はGIMPで十分だと思います。

イラストを描く事もできますが、私はイラスト制作には使用せず、【メディバンペイント】や【CLIP STUDIO PAINT DEBUT】には無い機能を使用したい時等主に画像加工で使用しています。



多くのイラストレーターがフォトショップを利用する理由


最初に記述した通り、私も20年ほど前は高額なフォトショップを使用していました。既に記載した通り、当時はお絵描きソフトはそれしか選択肢が無く、価格も約10万円と高額でした。
しかし、今では無料ソフトや5000円程の安価で優良なソフトが沢山あり、イラストレーターがフォトショップを使用する意味は殆ど無いと私個人では思います。
好きなイラストレーター様のイラスト集の購入もしていますが、全員メインの有料お絵描きソフトとフォトショップと2個ソフトを利用しています。フォトショップはどう利用しているのかと思えば、最後の仕上げで色調補正で利用しているだけです。
しかも、明らかに調整後の仕上がりで見た目が変化したのであれば納得もできますが、調整前の画像と見比べても、正直微妙にしか変わっておらず、「色調調整した意味ほとんどないのでは?」といつも感じているのが正直な感想です。

色調補正は上記の無料ソフトでもできますので、色調補正をするだけならフォトショップは不要であると断言できます。
安いソフトならまだ納得もできますが、その為だけで使用するのは勿体なさすぎます。
ではなぜ多くのイラストレーターがフォトショップを使用しているかと言うと【皆が使っているから】と【無料ソフトで代替できる事を知らない】の2点が理由だと思います。
特に、私のようにお絵描きソフトはフォトショップが主流だった頃から使っている方、その方に影響されている方はそのままフォトショップを使い続けていると思います。
勿論、フォトショップの機能を十分に使いこなしている方もいらっしゃいますが、私が好きなイラストレーター様は全員上記のように最後に少し色調を調整する為だけに使用しています。
専門職で企業でイラストレーターとして勤めていた方が独立してフリーとして活動されている方も多いので、会社勤めの時と同じ環境でフリーになった後もイラスト制作にそのままフォトショップを使用しているという方も多いという理由もあると思います。

そもそも、フォトショップは絵を描くソフトでは無く、専門職の方が使用する画像加工ソフトです。
個人で使用するには高性能すぎます。
勿論フォトショップにしか無い機能も沢山あり、専門職の方はかなり時短できる事は間違いありません。

【皆が使っているから】【プロは高額な有料ソフトを使うものだ】という先入観だけで有料ソフトを利用する必要は無いと私は考えています。
ほぼ全ての有料ソフトも数日間無料でお試しできます。
まずは無料ソフトや無料お試しで使用してみて、どうしても有料ソフトにしか無い機能を利用したい場合は有料ソフトに変えると良いと思います。

イラストレーターを目指している方には下記でお勧めの無料お絵描きソフトをご紹介しています。