2018年6月4日月曜日

イラストレーターになりたい人に お勧めPBWサイト比較3選

イラストレーターを目指す人にとっての登竜門として良く言われるのがPBW(WTRPG)のイラストレーターとしての仕事です。
私も3社にイラストレーターとして登録し、時々受注窓を開けてイラストのお仕事を受けています。
PBWというのはwebゲームの一種なのですが、私はプレイはしておらず、ルール等詳しくは不明です。

ユーザーから依頼されたイラストを作成するのがPBWのイラストレーターの仕事です。
頂ける金額はイラストの大きさや人数等により異なりますが、企業から依頼されて作成するものと比べると何十分の1とかなり低い金額となります。
報酬金額は企業から受けるものに比べ0(ゼロ)が1桁少なく、かつ更に半額を登録PBWサイトに手数料として引かれます

この仕事だけで生活できるかというと、かなり手が早い人でない限り厳しいです。
現実的には殆どの方が副業としてやっている状態です。
収入金額面だけで言うと、PBWのクリエイターとしての仕事は正直お仕事としてはお勧めできません。料金を払うユーザー・依頼者にとっては発注の金額が高く、料金を頂くクリエイター側にとっては金額が低すぎて、費やした労力に見合っていないという逆転の現象になってしまっているのが現状です。

しかし、自分で自由に描いているだけでは絶対に描かないイラストの依頼が来たり、やっているうちに手は早くなります。
プロになる為の練習としてはかなり勉強になり、実力が付くのは保障できます。
中には全身絵を1時間で仕上げられるという人もいるので、そういう方は通常のバイトに行くより効率も良いでしょう。

商業の仕事の合間に活動されているプロのイラストレーターの方もいらっしゃいます。
また、独自で頂く金額の上乗せして設定できるので、他のイラストレーターより高額でもあなたに依頼したいというユーザーがいて、コンスタントに依頼が来る場合はPBWのお仕事だけでも生活できる収入源になると思います。
ただ、実際はどのPBWゲームでも料金の上乗せ設定をしているイラストレーターは殆どいません。但し、例外として下記にお勧めする【アルパカコネクト】のみ、料金上乗せ設定されているクリエイターさんが数多く見られます。

PBWのイラストレーターになるには、各社試験があります。代表的なPBW3社と、各社の違いについて記載します。

・PBWゲームの現在の活発度

有名PBW3選 各特長

トミーウォーカー

フロンティアワークス

アルパカコネクト

お勧めの無料お絵描きソフト

・イラストレーターを目指す人にお勧めサイト ・アプリ










PBWゲームの現在の活発度


無料で遊べる面白い携帯ゲームが溢れる昨今、PBWの需要自体どうなのか疑問に思っています。
自分の今のイラストレーターとしての実力と、ゲーム自体の現在の活発度を調べるために、数年ぶりに受注窓を開けてみました。

結果、窓開けから数時間で1件発注を頂けたので、ゲーム内ユーザーはそれなりにいるようです。
しかし、PBW界全体として数年前に比べるとかなりユーザー数は減っています。



  トミーウォーカー フロンティアワークス アルパカコネクト
全体の納品数・ユーザー数 やや少
商品価格分の報酬額 約半額~
(クリエイターランクにより変動)
約半額~6・7割
(クリエイターランクにより変動)
8割
商品価格を上乗せしているクリエイター数
声優クリエイター起用 稼働ゲームにより変動 有り


トミーウォーカー


PBWで一番有名で、ゲーム活動が活発です。
初音ミクのイラストで有名なKEIさんや、商業で活躍されている有名なイラストレーターさんも沢山いらっしゃいます。商業活動の合間に現在もここでイラスト製作活動されているプロの方もいます。

試験について

トミーウォーカーのイラストレーター試験は、PBW各社の中で一番難しいと言われています。
私も数年に渡り数回受けては落選し、3回か4回目でようやく合格しました。
お題に対してイラストを実際に製作する実技とペーパーテストと主に2種類のテストがあります。更に数点既存のオリジナルの作品を提出し、総合的に審査されます。

ユーザー数・雰囲気

数年前までは割りとユーザー数はいて、イラストの発注も窓明け後数時間から1日程度で受注はある状態でした。
作家や人気度によりばらつきはあるものの、どのイラストにも100から200前後は票が入っていました。この票が全体のユーザー数、ゲームの活発度の目安になるのですが、今回確認したところ、どのイラストも票が平均20前後と、かなりユーザー数が減っているようでした。

イラストの発注者さんは全体的にイラストレーターに対して優しく、納品したイラストに対し文句を言われた事は私はありません。
リピート発注を頂いたり、通常の金額にプラスして自分のお財布から投げ銭を加算して下さるユーザーさんもいらっしゃいました。
この投げ銭制度があるのもトミーウォーカー独自の特徴です。
殆どの発注者の方が納品後にイラストに対する丁寧な感想を下さいます。



フロンティアワークス

近年成長している大手PBWの会社です。
こちらは近年活動方針が変わってきており、数年前から仕事斡旋プロダクションとしても活動しています。
現在、商業イラストの公募、コンペの依頼メールが登録クリエイター全員に随時配信されています。
コンペ式なので受からないと仕事は受けられませんが、受かれば商業の仕事が受けられる可能性があります。
また、以下に説明するPBW大手のOMCより2020年3月よりTRPG業務譲渡される事となり、現在はOMCのTRPG業務はフロンティアワークスが管理しています。
OMCのTRPGゲーム及びサイトシステムごとフロンティアワークスが引き継いだようなので、フロンティアワークスのTRPGゲームとは別扱いとなり、OMCとフロンティアワークス両方でクリエイター登録、活動する事もできます。

試験について

過去に作成したオリジナルのイラストを数点送るのみです。

雰囲気

登録クリエイターの種類として、シナリオライター、イラストレーターの他に、「声優」があるのが特徴です。
現在は声優を起用したサイト内のゲームが終了しており、今後声優を起用したゲームの予定は未定との事です。
数年前に登録のシナリオライター、イラストレーター、声優合同の懇親会が開催された事もあり、私も参加しました。
2019年2月9日にもユーザーとクリエイター参加の合同イベントと、クリエイターの懇親会に私も参加しましたので、アフターレポートを記事にまとめました。興味ある方は下記リンクよりどうぞ。

フロンティアワークス合同イベント参加レポート&小網神社参拝

納品後に製作したイラストに対してイラストレーターに直接感想を下さる方はいません。そういったシステム自体が無いようです。
依頼者は納品されたイラスト自体にコメントが付けられますので、そこで簡単にコメントを入れて下さる方もいます。

アルパカコネクト


ユーザー数・雰囲気

2020年8月30日より開始された新しいPBWゲームです。
他PBWと大きく違うのは、殆どのPBWゲーム会社はクリエイターの報酬が商品代金の半額ですが、アルパカコネクトはクリエイターの利益を最大限にしたいと考えて下さっており、商品代金の80%がクリエイターに支払われます。
報酬の低さがネックであるPBWの仕事ですが、アルパカコネクトではこの報酬に対するクリエイターの不満点がほぼ解消される唯一のPBW会社です。

全体として初めに記載した通り、料金の上乗せ設定されているイラストレーターさんが多数見られます。
会社自体がクリエイターの報酬を最大限にと考えて下さっている会社であるので、全体としてそういう雰囲気になっているものと思われます。

新しいPBW会社である為、他PBWゲーム会社よりはユーザー数はまだ少ないようで、ゲーム全体の納品数も1日に10件前後と現時点ではまだかなり少ないです。

価格設定

上記の通り、基本価格に上乗せ設定しているクリエイター数が多いです。
トミーウォーカー・フロンティアワークス等通常のPBWゲーム会社では、どんなクオリティーに仕上がった商品でも、例えば武器を描いても描かなくても、ペットを描いても描かなくても、手の込んだ衣装であっても簡単な衣装であっても基本の価格以上の報酬は得られません。
しかし、アルパカコネクトには【クオリティプラス】【武器プラス】【ペットプラス】【エフェクトプラス】等のプラスオプション設定が出来、クオリティによって価格を上乗せできるので、作品作りのモチベーションが上がります。

試験について

毎月末にクリエイター募集をしており、
運営会社が判断した一定の基準以上のクリエイターはweb応募以降の試験が免除されます。他PBWで活動しているクリエイターは問題なく試験免除されるでしょう。
私も応募以降の試験が免除されましたので、応募時に参考作品のURL等を連絡したのみです。
他サイト等での実績が無く、PBWでのお仕事が初めてという方は応募以降に試験の詳細のお知らせが届き、試験に合格した後クリエイターとして活動できます。
試験の内容は恐らくトミーウォーカーとほぼ同じで、PBWのお仕事での基本規約確認のペーパーテストと、お客様からの依頼を想定した実技試験の2種ではと推測されます。



その他PBW

OMC(オーダーメイドcom)

PBWの他に、仕事斡旋プロダクションも兼ねており、大手の会社です。
ゲーム種類とユーザー数では恐らくPBWでは最大のサイトです。
数年前まではイラストレーターの懇親会も数回企画され、私も何度か参加しましたが、ここ数年は懇親会はありません。

近年は企業の活動方向の変更があったようで、現在仕事斡旋プロダクションとしての活動はほとんどありません。
数年前までは頻繁に商業イラストの公募、コンペの依頼メールが登録クリエイター全員に配信されていました。
2019年から少しではありますが、商業イラストの公募、コンペの依頼メール配信が再開されました。

PBWサイトも2017年にクリエイター専用受注画面等サイト全体改装し、2018年以降新しい仕様に変わりました。

上記フロンティアワークスの紹介記事に記載した通り、2020年3月よりTRPG業務をフロンティアワークスに譲渡し、現在はOMCのTRPG業務はフロンティアワークスが管理しています。

プロダクション業務も含め、サイトや業務全体が近年縮小ぎみだと感じたのは、業務譲渡に向けての準備だったようです。
企業案件を受けたい方はOMCではなく、フロンティアワークスの方に登録される事をお勧めします。

上記理由によりOMCで活動する利点が無くなった為、私は登録を削除しました。

試験について

過去に作成したオリジナルのイラストを数点送るのみです。

雰囲気

ゲーム数と商品数が非常に多く、作品受注設定のマイページが非常に分かりづらいです。
依頼者が作品に対し不満点がある場合、リテイクを要求される場合もあります。


お勧めの無料のお絵描きソフトは下記記事でご紹介しています。

フォトショップ・ペインター利用者もお勧め【無料お絵描きソフト3選】




イラストレーターを目指す人にお勧めサイト ・アプリ

・pIXIV
・メディバンペイント
・pinterest

主に上記3個をお勧めします。製作した大量のイラストの保管にも便利です。詳しくは
【大量の画像・イラストデータはクラウドへ無料で保存 お勧めのサービス】
でも紹介しています。